噂…伝説…そして真実
*イメージをクリックすると大きくご覧いただけます。
サンタマリアカマリン
(または、聖母マリアカマリン像)
「グアムの島民の守り主」として崇められてる。
以前にも紹介した事があるが、今回はカマリン像にまつわる
噂・伝説そして真実についてお伝えします。
《噂》
ーカマリン像の髪の毛が伸びるー
人毛だから出た噂である。
実際には伸びていない。
教会も否定している。
ー涙を流すー
これもよく耳にするが、噂である
また教会も認めていない。
《伝説》
ー来島に関わる伝説ー
大まかに3つある。
1)16世紀スペインの植民地時代に島の南部(メリッソ)
に難破した船から発見された。
当時、航海と船員の安全を守る目的で
船に乗せられていたとの説。
2)1668年にサンビトレス神父によって
グアムに持ち込まれたとの説。
3)メリッソの漁師が海岸で発見したとの説。
海で発見した時カマリン像はキャンドルを持った黄金の
2匹のカニに抱えられて海面に浮かんで来た。
*教会はどれが真実なのか明確にはしていない。
《真実》
カマリン像はこの島の守り主である。
大半がカトリック教徒である島民は
心の底からそう信じている。
1940年:12月8日のカマリン祭、
像を乗せている山車にろうそくの火が移り燃え上がってしまった。
しかし像はまったく燃えることなく無傷であった。
実際に目撃した人々がいる。
1941年:12月8日
日本軍がグアムに上陸そして爆撃をうけた。
教会は日本軍によって侵略された。
ほとんどの聖人像が破壊されたなか、
一人の少女によって密かにカマリン像は持ち出され、
日本兵に疑われる事なく無事な所で保管された。
2002年:12月8日のカマリン祭
この年だけこの日が休日にならなかったのだ。
そのために大型台風に見舞われたと、
大半の信者が思っている。
(ただし、災害は大きかったが、死者は出ていないのも
彼女の守りのおかげだと信じている。)
『カマリン像本体について』
大きさは28インチ、重さは60ポンドとかなり小さい。
髪は人毛である。何度か修復された記録がある。
1894年と1930年にフィリピンにて一部の修復
1963年と1971年に全体の修繕
1983年と1992年に再度一部簡単な修繕がおこなわれている。
また1992年の12月に盗難に遭い、3ヶ月後に発見される。
サンアントニオ橋にて草刈りの人に発見された。
彼はカマリン像が手を振ったので気づいたのだと言う。
これは事実なのかどうかは教会は明かにしてはいないが、
見つかった当初、かなり傷ついており
片手と冠が紛失してたうえ、
紙袋に入れられていたと言われている。
それに伴い大規模な修復作業が行われたが、
その際にカマリン像本来の色が明らかになった。
それは現在のカマリン像に反映されている
ピンクのドレスに青のガウンである。
それ以前のドレスは白であった。
Comments are closed.